足立区企業の魅力発信

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魅力あふれる足立区の企業を紹介します。

株式会社しまや出版

  • 江北

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癒し課社猫の2人(匹)は、社員にもお客様にも大人気です。

平均年齢29歳の若いスタッフが元気に頑張っています。
癒し課社猫の2人(匹)は、社員にもお客様にも大人気です。
マンガやゲームが好きな社員が多く、仕事終わりに趣味の話で盛り上がったりします!

コミケに代表される同人誌業界の老舗企業

当社は、お客様が制作されたマンガや小説の原稿を、印刷・製本をする企業です。
コミケに代表される同人誌業界の老舗企業です。
サブカルチャーを陰で支えている責任感を持って、仕事に取り組んでいます

先輩からの声

未経験で入社する人がほとんどですが、先輩社員がきちんと教えてくれ、若いスタッフ同士、みんなで成長している感じです
会社自体は業界では有名な老舗企業なので、若いメンバーでもっと盛り上げていきたいです!

会社名
株式会社しまや出版
業種
印刷・製本業
創業
1968年
代表者
小早川 真樹
事業内容
同人誌を専門とする印刷・製本会社
本社所在地
足立区宮城2丁目10番12号
企業サイトURL

スタッフインタビュー

よしだ あつやさん

2016年入社
製本課:オペレーター

現在の仕事の内容について教えてください

製本課に所属し、お客様に届ける本作りの最終工程を担当しています。
印刷されたページを本の形に整える役割です。印刷された用紙を断裁したり、表紙と本文を糊付け製本したり、最終的な化粧断裁という工程をしたりして、しっかりとした本に仕上げます。
会社は積極的に新しい機械を導入してくれますが、作業の基本的な考え方は変わりません。これまでの経験を活かしながら、お客様の作品、宝物をしっかり作っているという意識の中で、新しい機械にも積極的に取り組んでいます。

入社のきっかけを教えてください。

入社したのは今から約8年前で、19歳の時からしまや出版で働いています。
元々、漫画や同人誌が好きで、当時は学校に通いながらアルバイトをしていましたが、社会人としての今後を考えるようになり、ハローワークに通い始めました。その際、担当の方に「本や漫画、同人誌が好き」ということを話したところ、しまや出版を紹介されました。

職場の雰囲気や同僚との関係について教えてください。

昼休憩の時間には「癒し課」スペースで一緒に食事をする人もいれば、個別に食べる人などいろいろです。
マンガやアニメ、ゲームや同人誌など共通の趣味を持つ社員が多いため、休憩時間に顔を合わせた際には、自然と趣味の話で盛り上がることがよくあります。

「こんな同人誌もあったよ」といった話題が出ると、つい時間を忘れて盛り上がってしまうこともあります。

この仕事に関わることで感じるやりがいはどのようなことですか?

仕事中に、自分の好きな作品の同人誌を見かけると、ちょっとうれしい気持ちになります。
漫画は書店で販売されますが、同人誌は主にイベント会場で販売されるのが一般的です。しまや出版では、完成した同人誌をイベント会場に直接お届けするサービスを行っており、お客様が仕上がった作品を受け取る瞬間を見ると、「この仕事を続けてきて本当に良かったな」と心から思います。

仕事での印象的な体験について教えてください。

イベント会場で、友人が好きな同人誌作家さんの本を購入したのですが、その本はしまや出版で製本された作品でした。思わぬところで自分とのつながりがあり、知っている人は知っていて、それがこんな身近な人にいたとは。とちょっと驚くというか不思議な感じというか。
また、その友人が本を手に取った際、「綺麗な印刷や装丁だね」と感想を言ってくれて。私たちも作家さんの作品を綺麗に仕上げることを心がけているので、品質にこだわった製作が報われたように感じ、とても嬉しく思いました。

今後の目標や挑戦してみたいことは何ですか?

現在は製本課にいますが、以前はオフセット印刷を担当していたこともあります。今後は他部署の業務についても理解を深めていきたいと考えています。
また、現在は「東京都ものづくり生産性革新スクール」に通わせていただいています。(工場内の整理整頓や動線の見直しによる業務の効率化。不要な在庫など無駄を削減し、働きやすい環境を目指す取り組みを学ぶセミナー)学んだことを会社全体に活かし、より良い働き方に結びつけることができればと思っています。

仕事以外の趣味やリフレッシュ方法を教えてください。

漫画はもちろん好きですが、ゲームも個人的に好きで、それが良いリフレッシュになっています。

一番好きな漫画は『BLEACH』です。週刊少年ジャンプに連載されていた作品で、学生時代からずっと好きで、長く続いている作品なので、知っている方も多いと思います。

会社の魅力や強みは何だと思いますか?

新しいことに挑戦するところです。他社があまり手掛けていないことにチャレンジして、メディアに掲載されたりもしています。

例えば、しまや出版ではビデオテープやカセットテープのケースに入った同人誌といった、他にはない独自のアイテムを提供しています。こうした独自性こそが、私たちの強みであり、特色だと感じています。

そして「癒し課」の猫スタッフがたくさんいるのもしまや出版ならではかなと思います。ブランディングでも、いい方向に猫スタッフに助けられているところがあるのかなと思っています。

ここでまさかの事実が発覚...

ただ…実は、私、猫アレルギーなんです…それでも触れ合うと本当に癒されます。触った後は手を洗うようにしています(笑)。

癒し課の猫社員にかこまれている吉田さん

新しく入社する人に対して、アドバイスやメッセージ

漫画や同人誌が好きな方にとっては、こうした作品に関わる仕事は大きなモチベーションになると思います。「漫画はあまり読まない」という方でも、会社見学や体験を通じて弊社の業務や作品に触れることで、新たな興味が生まれ、それがモチベーションに繋がることもあると思います。
世の中には様々な仕事があると思いますが、ONとOFFを切り替えられるリフレッシュ方法を探しつつ、「この仕事だったら続けられるかな」という実感を、仕事を経験する中で見つけていくことができたらいいのかなと思います。
もちろん人それぞれの生き方がありますが、やはり、一つの職をじっくり極めることが、結果として充実した人生につながることもあるのではないかと感じています。

難病と向き合いながらも前向きに歩み続ける、吉田さんの強さとひたむきさ

吉田さんは難病であるクローン病を抱えつつも、しまや出版で仕事を続けていらっしゃいます。ここ数年は手術や療養を繰り返しながらも、前向きに働き続けてこられたそうです。社長も、「しまや出版を辞めることなく続けてくれて、本当にありがたい」とおっしゃっていました。
最近は体調も安定し、病気前の社員旅行(5年前くらい)以来となる遠出の出張にも参加できるまでに回復され、このこともやっと前向きに話せるようになったそうです。
吉田さんのお話をうかがっていると、真面目さだけでなく、この仕事へのひたむきな思いや、職場を大切にされていること、何よりもこの仕事が好きなことが伝わってきました。

スタッフインタビュー

はせがわ かずまさ さん

2011年入社
印刷課:オペレーター

入社したきっかけは何ですか?

ハローワークで足立区内の企業を探していて、しまや出版を見つけて、近いし、行ってみようかなと思って応募したのがきっかけです。

あまり「ここだ!」という強い意志はなかったので、申し訳ないです(笑)

入社に至った経緯ですが、合格をいただけて、受け入れてもらえた!という思いと、会社は入ってみないことにわからないので、まずはやってみようと(笑)

現在の仕事の内容について教えてください

印刷と製本をする会社ですが、現在は印刷業務をメインに担当しています。忙しい時は、製本業務を手伝ったりもします。

技術的なポイントがありましたら教えてください。

昨今、デジタル化がすごいので、本当に技術はいらないです。誰でもできます、いい意味で。
誰が対応しても同じ品質になるのがオンデマンドの、デジタル印刷の良いところなので。ボタンを押せば、誰でも同じ品質が出せます。

(謙虚なはせがわさんの回答に、すかさずここで小早川社長から補足が入ります)

デジタル印刷って「誰がやっても同じ品質になる」とメーカーは言いますが、それだけじゃないんです。最新デジタル印刷機だって、ノウハウがなければ活かしきれません。彼は機械や用紙の特徴を熟知してうまくセッティングを行うことで、高い品質を維持しています。実際、メーカーさんからも「御社にお願いした方がきれいなので」と依頼が来るくらいです。

「おっしゃるとおりです」と社長の補足を聞くはせがわさん

同じ機械でも、紙の種類、湿度や温度によって印刷の仕上がりが変わります。そのために細かい調整が必要で、それこそがオペレーターの腕の見せ所です。しまや出版では全員が「宝物を作っている」という意識で、常に最高の仕上がりを追求しています。そして、彼もそんな難しい業務を、多能工としていくつも習得していますからね。

それでも彼は「誰でもできる」なんて言っちゃうんですよね(笑)。実際は、業界でもトップクラスの知識と経験を持っているのに!本当に謙虚すぎて、思わずツッコみたくなりますよ(笑)。

同人誌の印刷は、商業印刷とは違って、お客様にとって一冊一冊が宝物です。だから、彼らはその宝物を最高の形で仕上げようと、常に尽力しています。それが当たり前だと思っているのが、彼らのすごいところなんですよね。

技術的なポイントをあらためて教えていただきました。

紙によってインキやトナーの印刷具合が異なるため、必要に応じた調整が必要になります。自分の場合、紙の種類を見て、印刷の色が入りやすいかどうかは大体わかります。
同人誌という特性上、ユーザー目線での細かな対応が求められる場面も多く、やはり経験が品質に直結している部分は大きいです。

先ほど「技術は必要ない」と言いましたが、実際には経験による知識は大切ですね(笑)。

社長の補足を聞いて、回答を改めるはせがわさんの手をぺろぺろなめるおはぎちゃん

職場の雰囲気や同僚との関係について教えてください。

しまや出版は印刷・製本業界では珍しく若い世代が比較的多い方だと思います。20代、30代が中心になっています。
若い世代特有の明るさや協調性があります

同人誌業界の老舗印刷会社としての真面目なところはありますが、その中でも良い関係性を築いているのかなと思います。

この仕事に関わることで感じるやりがいはどのようなことですか?

大小さまざまなイベントが毎週のようにありますが、ビッグサイトのような大規模なイベントでは、10~15人ほどのチームで納品に行きます。搬入が終わると、みんなで「お疲れさま!」と声をかけあいながら、SNS用の写真を撮るのですが、その瞬間、「やりきった!」という達成感があって、やりがいを感じます。

搬入後には社長がアイスをおごってくれたりするので、みんなここぞとばかりに、プレミアムソフトクリームなど一番高いやつを選びます(笑)。

コミケ(コミックマーケット)の時期はやはり大変なのですか?

小早川社長談

15年前くらいのコミケ時期は、深夜までの残業が当たり前でした。短期間に多くの依頼が集中し、それをこなさなければコミケに間に合わないというのが、業界全体の常識だったんです。
しかし、最新設備の導入や業務管理システムの構築で業務は効率化し、以前と状況はかなり変わりました。スタッフも増えましたし、それぞれが多能工化(一人がいくつかもの業務を習得)を実践してくれています。当時に比べ社員の人数も増えました。その結果、今ではコミケ時期の繁忙期でも20時には帰れるようになっています。
同人誌業界自体も変化しています。世間からはまだまだ成長しているように見えますが、実際には以前に比べて小ロット化が進んでいます。同じ売上を確保するためには、多くのお客様から発注をいただかなければなりません。そのことは若いスタッフも理解してくれていて、それぞれが自主性を持って様々なアイデアに取り組みお客様に発信し、また様々な新たな装丁へのチャレンジや機械の習得に取り組んでくれています。

そして古くから頑張ってくれているメンバー、彼らの尽力や積み重ねがあったからこそ、今のような環境が実現できていると思います。「自分たちがこの同人誌業界を影で支えてきた」「現在のしまや出版の環境を作ってきた」ともっと胸を張ってもらいたいと思っています。

会社での印象的な体験について教えてください。

数時間のうちに製本機を2回壊してしまったことがあります。
1度目修理にきてもらって、よし大丈夫だなと思って動かしはじめたんですが、そこで必要ないことをしてしまい、バコーンという音とともに、また故障させてしまって。
そして、社長にこっぴどく叱られるという。その時はコミケの時期でそうとう疲れていて。社長からは帰って寝た方がいい。と言われていたんですが、そのまま仕事を続けていました。社長には機械が壊れていたから叱られるというか、疲れているのを分かっていたのに指示通りに帰らなくて無理していたことを叱られました。でもこれは15年くらい昔の話です!!今は全然そんなことはないです!仕事する上でも早く帰ってちゃんと寝た方がいいです!

はせがわさんのトラウマ失敗談が輝きに変わる小早川社長とのやりとり

大したことないよ。当時のそういうエピソードはたくさんあるよ。はせがわ君が入社する少し前の時期、年末の朝方機械が壊れてしまったのに、まだその日に納品しなければいけない商品が出来ていない、明日納品する分もまだ数十点残っているということがあって。僕が入社して2年目の時期だった。何とか修理が間に合って納品できたけど、その朝はあぁ会社潰したなって思ったこともあったり。

それと比較されると、ちょっとなんかかすんだようにみえちゃいますね。。自分的にはトラウマ級のできごとだったんですけど。。

そんなことない!君の失敗は輝いている!

仕事以外の趣味やリフレッシュ方法を教えてください。

趣味は…特にないです(笑)
漫画は読みますが、人並みで、趣味という領域でもないです。

今の時期は、休日はのんびりテレビみたりとかします。繁忙期は体を休めることが中心になってます。仕事に備えると言うか。翌日しんどい、となってしまっては困るので。

今後の目標や挑戦してみたいことは何ですか?

印刷以外にも、工場をきれいにするなどの5S活動という取り組みを行っています。これは会社の方針として力を入れている部分です。
今後は、自分で考えたことを会社全体に反映できるようなスキルを身につけたいです。たとえば、新しい機械を入れようという話が出たときに、『こういうのはどうですか?』と提案できる力が欲しいです。
自分なりに考えながら、物事を整理して、仕事がスムーズに流れるようなやり方を見つけたいと思っています。少しずつですが、自分の考えを形にして、仕事に落とし込んでいけたらいいなと思っています。
(はせがわさんは、吉田さんが参加されている「東京都ものづくり生産性革新スクール」を昨年受講し学ばれています。)

また、最近は、誰でも同じクオリティで仕事ができるように、マニュアル化に力を入れています。手順やポイントを文書にまとめて、新しいスタッフにもわかりやすく共有するようにしています。
後から入社したスタッフには「わからないことがあったら、すぐ聞いて」と伝えています。実際、よく質問を受けますし、頼ってもらえると、自分のやりがいにもつながります。

会社の魅力や強みは何だと思いますか?

見ての通りだと思います(ねこちゃんの癒し課)(笑)
品質については、商業印刷とは比較にならないくらい高いレベルだと自負しています。機械もより良いものが導入されたり、それに伴い扱い方や経験も加わって、品質は日々向上してますし、入社当初と比べても、しまや出版の技術や品質は全然違います。
われわれも常に知識を得ていかないといけないので、現場で学ぶだけでなく、他社の工場を見学に行ったり、話を聞いたり。また今はネット上に知りたい情報があることも多いので、色々と検索して調べたりしています。
良い方法が見つかった時は、それをマニュアルに落として、みんなが活用できるようにしています。

はせがわさんのインタビューの横でつどう癒し課の社員(猫)たち

新しく入社する人に対して、アドバイスやメッセージ

しまや出版は若い世代が多いので、職場の雰囲気もよく、話しやすい環境です。何かあっても思い詰めずに、気軽に相談できるのがいいところだと思います。
自分で思い詰めて、「これが正解だ!」と思ってやったことが、実は全然違った…なんてこともありますよね。「なんで話してくれなかったの!」ということになっても良くないので。そうならないように、お互いに良い関係を作っていけることができたらと思っています。

イレギュラーな展開になった今回のインタビュー!

はせがわさんは、小早川社長がしまや出版の社長に就任された時期とそれほど離れずに入社し、長年にわたり会社の成長に貢献されてきた社員のお一人です。
その謙虚で飾らない人柄がインタビュー中にも表れ、予想外の答えが飛び出す場面では、小早川社長がすかさず補足を入れるという、その場にいた皆が思わず笑ってしまうやり取りが続きました。
さらに、真面目に話そうとするはせがわさんの手をおはぎちゃん(猫)がなめ続けるという微笑ましいシーンもあり、インタビュー中は笑いが絶えませんでした。

社長の補足(ツッコミ)が入るというイレギュラーな展開がありましたが、周囲で猫たちが自由に遊ぶ中、終始和やかで楽しいインタビューとなりました。